2020/10/08

Framesetタグについて

Framesetタグについて再び

Framesetを使ったページはもうやめましょうとずいぶん前に書いたが、改めてなぜなのか考える。

フレームセットを使ったページの良くない点を挙げると、ブックマークをしたと思っても違うページだったり、印刷しようとしたらメニューページだけ印刷されたりする。

またスマートフォンの場合、そもそも画面サイズの関係で常に2ペイン出ているフレームセットを使ったページは非常に見にくいので、やはりスマホ用の全く別のレイアウトのページを用意しないとならない。

あとはセキュリティ上の理由で、別のURLを1つのページで表示するということに起因する危険性だろうか。これは閲覧者が注意することで作成者にはあまり関係ないかもしれない。

改めて考えてみると、PCで見ることだけ考えると基本的にフレームセットを使ったページは作りやすいし見やすい。

メニューだけのシンプルなHTMLを1つと、それら1つ1つに対応するコンテンツのHTMLを作っていき、最後に繋げるという仕組みだ。繋げる際に正しいフレームに表示するように設定するなどの注意はあるが、メニューとそれをクリックすると開くコンテンツというのは分かりやすい。ページを追加する際も他のページと無関係に新しく1ファイル追加することができる。

これが無くなりつつある理由は、最初に書いた不便さがあること、それがツールのサポートで簡単に解決できるようになったからだろう。

ツールのサポートなしにフレームを使わずメニューとコンテンツを1ページに出すとしたら、全てのページにメニュー部分のHTMLとコンテンツ部分のHTMLを書くしかないだろう。メニューを一つ追加すると全ページのHTML修正となる。

なので基本はツールを使う。具体的にはWordpressなどのCMSを使って、予めスマホ版はメニューが隠れる、PCサイズでは左右に分割する、など切り替わるようなリッチな表示ができる”テーマ”というレイアウトを当てはめる。コンテンツ作成者はメニューの文言とコンテンツの内容を記述し、見た目はテーマに任せる、という作成方法が主流になったのだ。

そのツールが動いている仕組み、裏で動いている仕組みというのはJavaScriptやCSSが高度に絡み合ったもので、誰でもいじれるようなものではないし、作れるようなものではない。

まとめ

昔は誰でもHTMLを書いて、簡単なフレームセットを使って自分なりのページを作っていたのが、今はもっと誰でも、HTMLさえ書けない人でも、ツールを操作して日本語の文章を打ち込むだけで綺麗なテーマのページが公開できるようになった、という時代の変化だ。もちろんこのブログもそのようなものの1つだ。

しかしその簡単なツールでも使い方を習得するのって結構大変なんですけどね。

この記事はFrameSetの記事に送られたコメントに対する回答のつもりで、最近のやり方ではこういう風に実現できますという簡単な例を書こうと思って書き始め、結局簡単な解決策は無い、という結論に至ったという残念な記事です。

追記:iframeタグというのは代替手段で生き残っているらしい。これを使う手もあるが、デザインも含め結構な置き換え作業が必要になるのでは無いだろうか。そうまでするならやはりツールに頼って新しくモダンなサイトを作った方が良いように思う。

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