自宅用のオーディオのRCAケーブルとかギターシールドとかを作ることがたまにある。と言っても秋葉原でケーブルとコネクタを買って半田付けするだけだが。ケーブルをメートル単位で買うと良いケーブルが安く買える。右も左も分からなかった頃、「太い1芯」と言う理由だけで映像信号用のケーブルでオーディオケーブルを作ってしまったことがある。また海外製の有名なケーブルでギターシールドを作ってみたりもした。
いろいろやって分かったことが1つある。
ケーブルの性能とは、耐久性、柔軟性、対ノイズ性、外径、あと被膜剥いたり半田付けとかの工作のしやすさのことであり音質のことではない。
しっかりシールドされてるケーブルなら音は変わらない。(たとえ映像用のケーブルでオーディオのRCAケーブルを作っても判別できるほどの違いは無い)。
実際いろんなケーブルを切って自作してみると、どれだけしっかりシールドされているかがよく分かる。その経験から自宅のケーブルは全てCanare製に統一している。オーディオ用のGS-6とGS-4を試したが、コネクタをケチって小さいやつを買ったのでGS-6は太すぎてダメだった。高級オーディオ用では1m何千円、何万円と言うケーブルもあるが、GS-6(1m 240円)より高いケーブルなんて絶対無駄だと思う。そう思わせるほどGS-6の作りはすごい。自宅用途ならGS-4で十分。
ギターシールドからオーディオ用RCAケーブルまで全てGS-4で統一して良いと思った。柔らかくて取り回ししやすく、半田が取れたりと言うことも無い。
自宅のあちこちのケーブル類をGS-4に移行した一時期は毎週のように秋葉原のトモカ電気に通ってた。が、一通り入替えが終わるとすっかり行かなくなってしまった。
さて珍しいことにコンデンサーマイクも一つ持ってるのだがマイク用のケーブルを作ろうと思った。安物のマイクに付いてきたケーブルは直径が太くて、まぁこれで良いかと思わせるのに十分なケーブルだったが、マイクのボリュームを上げるとジーというノイズが乗る。コネクタを外してケーブルとの接点を見ると太いケーブルの中心に笑ってしまうほど細い芯線とシールド線が出ていた。
それを見ていると久しぶりに良いケーブルを作りたくてたまらなくなったのでマイクケーブルを自作することにした。もちろんCanare製のだ。しかしマイクケーブルは1芯+シールドとは違い、3極のコネクタなので2芯+シールドが必要。GS-4では出来ない。付いてきた安物ケーブルも2芯であったが、少し調べるとちゃんとしたマイクケーブルはツイストペア2対とシールドというケーブルを使うらしい。つまり4芯シールドケーブル。シールドされた中でさらにツイストペアケーブルを使う。(NW的にはSTPケーブル、シールデッドツイストペアケーブルという)。RCAに比べてかなりノイズに気を使ったケーブルのようだ。型番で言うとL4E5というケーブルを使うことにした。で久々にトモカ電気に行くと無くなっていた。そもそも仮店舗だったようだが、どこに行ったのかさっぱりで、慌ててスマホで検索し、迷った末に新店舗を見つけた。駅前のすごく良いビルの中にあったがそんなに売り上げのある店なのだろうか。
言うまでもなく半田付けは目的でなく手段だが、半田付けという作業自体に魅力があることは間違いない。秋葉原にも「半田付けカフェ」なる怪しげな喫茶店がある。コーヒーでも飲みながら真新しい基盤にひたすら抵抗やコンデンサなどを半田付け出来るナイスプレイスならぜひ行ってみたい。綺麗に半田が流れてピタッと固まる様子はとても美しい。エクストリームアイロニングなるスポーツはたしか「登山などの気持ち良さにアイロンがけの気持ち良さを加えることでより大きな快感を得る」という目的だったと思うが、それならエクストリーム半田付けなるスポーツも存在するべきだろう。アイロンよりちょっと危険かもしれないが。
かなり前に書いて下書きにしていた駄文だが載せてしまう。個人的なことで気持ちが落ちていて新しい文を書く気が起きないので載せてしまおう。
0 件のコメント:
コメントを投稿