LookingGlass 3DというJavaで実装された3次元デスクトップ環境がある。
その上で動く3次元のUIを持ったアプリを作ったこともあるんだが…、正直「こんなのパソコンの正当な進化じゃない」と思っていた。ゆらゆら動いたりアンチエイリアスが掛かってすごく見ずらいウィンドウたち。ウィンドウ同士(というかウィンドウを含む立体オブジェクト同志)の3次元の位置関係をアプリ側で指定出来て、その位置関係でそれまでに無い意味を表現することも出来る、のだが結局それを2次元のディスプレイにマッピングしている。するとこの小さく見えるオブジェクトは「手前にある小さいやつ」なのか、「奥にある大きいやつ」なのか分からない。分からないのでゆらゆらっと揺らすと揺れ方で分かる。なんか手間が増えてる…。軸が増えると理解するのも大変になる。(あと「奥にある小さいやつ」は行方不明になる)。
で一般的なユーザが主にPCでやることは変わらずオフィスとかインターネットとかメールとかだもんなぁ。デスクトップを3次元にってのは明らかにやり過ぎという感じ。それが2005年くらいのこと。
そんな中でVistaのエアロインターフェースを見た。(2006年くらい)
グラフィックカードの機能を使ってウィンドウの周囲に影が落ち、タイトルバーが磨りガラスのように透けて後ろが少し見えるようになった。これが衝撃というか、本当に必要なのはこういう表現だと思った。
WindowsXPとの差異はそれ以外にも色々あったと思うがこの2点だけで十分だった。3次元でも何でもないのに、影があったり透けて後ろが見えることで、ウィンドウ同士の前後関係が一目で把握出来るようになっている。奥行き感があり、ウィンドウが何枚開いていてどのくらい重なり合ってるか、などがパッと見て分かる。そして実際は3次元でも何でもないので奥のが小さくなったりはしない。2次元のディスプレイに表現するデスクトップ環境としてはかなり良い、むしろこれ以上無いくらい良いんじゃないかと思った。
そして今、Windows8.1でテストするためにVMに環境を作ったんだが、平面に戻ってた。ウィンドウ同士の前後関係が絶望的に分からん。フラットデザインていうの?なんで退化したの?バカなの?
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